立尾美寿紀展「花の象」
好きな日本画家は?と聞かれて、パッと答えるのは
福田平八郎
そして立尾美寿紀、である。
同世代の作家の名前を挙げるのはめずらしいけれど、たくさんの好きな巨匠の作品と並び超えるくらいに、私にとって、立尾さんの作品との出会いは衝撃でした。
そんな立尾さんの、大きな展覧会があるというので、張り切って見に行きました。
いやあ、心が踊りました・・
私が好きな世界観なのです。再認識しました。
この鮮やかな発色、この線の選び、
こういうのが、他の誰にもできないこの人の感性なんだな・・っていう。
一瞬で思い出す不思議。
花弁を民衆になぞらえる感覚とかもツボ。
狂気的な描写でありながら、どこか理論派的なクールさを感じる絵肌もツボ。
そして、地下展示室には7m超えの超大作が。
作品が大きくなった分、細密に描かれた部分と潔く抽象化された部分との差も広がって、ダイナミクスの広がりを感じる。解像度が混在している感じ。これこそが絵画の醍醐味といえるかも。
そして一つのテーマを追求するために、例えば花を育てるところからはじめて、観察を繰り返し、『解体 → 考察・感覚 → 再構築』の手順で作品を生み出しているとのこと。
(展覧会のキャプションより)
「何かの目的とかゴールのためにやっているのではなく、ただ追求したい思いでやっている。これからも・・・」
という立尾さんの言葉に、ハッとさせられました。
想像していた数倍の規模での個展、作品の熱量でした。
ありがとうございました!
天内純子さん個展
今日はこれ。
天内純子さんの個展「扇子と小品展 2」を見に行きました。
天内純子 扇子と小品展Ⅱ
2018年7月3日(火)~16日(月・祝)
10:30~16:30(初日12時半から 最終日15時まで)
古民家ギャラリー 蔵屋
〒247-0062 鎌倉市山ノ内1385-3 tel:0467-24-9534
天内さんは、同じ大学で、卒業後も何度かグループ展でもご一緒させていただきましたが、今や雲の上、、、とっても人気がある、勢いのある作家です。
さて、胸躍らせながら北鎌倉駅で下車、、、欧米からの観光客がいっぱい!
そういえば、北鎌倉は散策したことがほとんどなかったけど、なんだかとってもいいところなんだな〜、、、
なんて景色を楽しみながら歩いていたら、うっかり通り過ぎそうになりましたが。
ここです。北鎌倉「蔵屋」。
なんでも、幕末期に飛騨高山から移築したという立派な古民家。
少し前まではお食事処だったらしいのですが、今は業務形態を変更して、ギャラリーとして運営されているようです。
北鎌倉駅前 幕末期の古民家 - 【ギャラリー&お食事処 蔵屋】
そんな普遍美を持つ空間にシンクロするように並ぶ天内さんの作品。
天内さんは以前にも、「生活空間の中にあるアート」という見せ方を提唱されていて、規格外のサイズで、額縁にも入れたり入れなかったりの作品を、いろいろな場所で展示されていましたが、今回は「扇子と小品」ということで、絵画作品とともに、扇子、団扇、手拭いなどが展示されていました。それらはもちろん使う用途ではなくて飾る用途なのですが、収納できるし、季節感がまたいいかも!? おもしろい試みだなあと思いました。
今は白い壁のギャラリーで四角い絵を展示するって時代でないのかもしれないですね〜
「水とともに」という、学生のときからの一貫したテーマで描く作品群は、見るたびに違った趣を放ちながらも、一貫してみずみずしく美しいものを捉える眼差しを感じます。筆一発で決める水墨画のような技法によって岩絵具の彩度と透明感が保たれ、キラキラと輝いている。こういう表現って長年の積み重ねで成し得るものだよな〜
まきこ先生の織りとのコラボレーションもよかった!
大いに刺激を受けました。
新しいMac
新しいMacBook Pro 来たよ!
現行OSはHigh Sierra だけど、
一コ前のSierraを購入。
箱を開けた時の、キラリン☆ という感動演出は相変わらずです。
だいぶんスッキリしてよいです。
お正月
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、今年のおせちはこれ。
ぶり照焼・・・出世
伊達巻・・・学問
なます・・・幸運
エビ煮・・・長寿
数の子・・・子宝
金とん・・・金運
黒豆煮・・・勤勉
煮しめ・・・家族仲良く
たくさんの種類はつくれないし、豪華なアイテムは何もないけどね。
重箱詰なんて「スカスカおせち事件」になってしまう。
それから、おせちはいつも、1月1日につくる派です。
本来は、大晦日とか元日に気持ちあらたにいただくものなので、年末にはできあがっていないといけないのだろうが、、もしくは、正月三ヶ日は仕事しなくていいようにと作り置きしておくものであろうが、例年31日までは残った仕事でいっぱいいっぱいで。
正月はさすがにひと休み、って気分になるので、そこでおせち作り(趣味)。
近所の神社にも初詣。
villa sacra 初宿泊!
壁画を描かせていただいたゲストハウスです。
わお〜!装飾がすばらしい!
一人がけのソファやライトは
現代的というか未来的というか。
オシャレ。
さて、2泊3日で、途中感あふれていた部分を加筆していきます。
ごはんはワンダーキッチンで。疲れた身体に最高のごほうび。
時間を気にせず描いて、そしておいしいご飯が食べられて、
眠くなったら寝て、起きたらすぐ描き始められる。
そして、数日後には確実にお客様に見ていただける。
なんて幸せなのでしょう。
合間に、お向かいに新しくオープンするという京都の着物屋「伊と彦」さんに顔を出し、かわいい着物や帯を見て大はしゃぎ。
行灯(あんどん)に、文字を書いて差し上げました。
ロゴを写しただけなので、お易い御用。
「伊と彦」鎌倉店は10/11(土)オープン。楽しみ♫
さて、いちばん気になっていた部分はなんとか描き終え、今回は終了。
また別の日に、他の気になる部分も加筆したいな〜
「ガウディみたいだね」と言われてしまったわ (;^_^A
畑修行中。
ものづくりはいいですね。
今後のことを考えて、
少しは野菜も自給できるようになりたいな、
と思ってはじめた家庭菜園。
これがまた、すべてのものづくりに通じる様々なことを学べるので
なかなか楽しいのです。
「有機栽培」もいいけど、
「自然農法」に興味があるんだよな〜。
よし、試しに、耕さず、肥料も入れず、
無農薬でやってみよう!
……そして数ヶ月、
あら〜 ほうれん草やピーマンやブロッコリーの種、
どこにいっちゃったかしら…
ん〜〜 肥料なしは無理だね、
育たないね、やっぱり。
せめて有機肥料とか石灰とか撒かないと
だめだこりゃ…
などと、早くも挫折していたところへ、
なんと、自然栽培演習講座のおさそいが!
講師は、やまのぶ農園「みどりの里」野中さん。
コーディネーターは、玄米おむすびの会代表、
自然栽培入門コース主宰、織田さん。
http://www.odaeiji.com/
主催は、「こぎつね広場」長江さん。
www.kogitsune.biz
木村秋則さん式の自然栽培で、
お米、いちご、野菜の栽培をしている、野中さん。
午前中は座学でしたが、
お話がとてもわかりやすく
(初級者向けにかなり易しく
説明してくださってました、ありがたい。)
驚きと納得の連続でした。
「無肥料の自然栽培は未開拓なだけで、
余裕で"いいもの"ができるんですよ〜!!」
楽しそう。
うん、これ、楽しそう。
(多分たいへんなこともいっぱいあるだろうけれど)
なんだかできそうな気がしてきた(笑!
ランチは、瀬戸市のtanecafeさんのお弁当。
https://www.facebook.com/TaneCafe.seto
こうやって食に対する考えが近い人で
ご縁がつながっていくのはよいですね。
おいしくいただきました。
さて、午後からは、畑に移動して、演習。
「自然栽培を始めるに当たっての土作り」
みなさま、ささっと農作業着に着替え、
マイ鍬(!!)持参で再集合。
何年も放置されていて、
雑草のび放題だった土地。
お〜〜、これが畑になるのか???
という感じでしたが。
でも昔は畑として使っていたようですし、
土質は悪くないとのことでした。
まずは雑草刈り、そして畝づくり。
鉄則通り「土に何もいれない」とするために、雑草の地下茎もすべて取り除きたいところですが、まあ荒れ放題だったので、それを全部取り除こうと思ったら大変なことですし、やって効果の大きいことからやりましょう、というご指導でした。、、、気が楽になりました。
この畑は今後区画貸しされるのですが、
自然栽培では「水やり」がキーポイントのようなので、
まめに作業にこられる方でないと
なかなか難しいかもしれませんね…。
photo: 織田さんFBより
そのあとは場所をうつして、
交流会を兼ねたお茶タイム。
「余計なことをしない」
「自然の力を最大限に使う」
という自然栽培の方法から、
自然栽培的生き方のヒントをたくさんいただきました。
理想論でも精神論でもなく、
起こった問題に対して科学的見知や経験から答えを見つけていこうという野中さんの考え方が、とてもしっくりきて、お話を聞いていて楽しかったです。
実際に自然栽培の農家をされている方のお話を聞けたのは、
本当に貴重な体験でした。
この学んだことを活かして
とりあえずやりはじめてみて、
経験値あげられたらいいなあ。
また報告したり質問したりするのが楽しみです。